●●●内装タイル●●●
【内装タイルの種類と特徴】
タイルはお風呂場など水まわりの素材として広く使われており、最近では機能性の高い
商品もでてきています。
本来、タイルとは張り付けて使用する小片状の薄板の総称なのですが、一般的にタイルと
いった場合は陶磁器タイルを指すことが多く、粘土や石英などで作られた外装や内装に
用いる素材のことになります。
洗剤や薬品にも強く耐摩耗性もあるため、掃除やお手入れといったメンテナンスも特に
気を使う必要もありません。
デザインも豊富にあり、最近ではキッチンやバスルームだけでなく、リビングやダイニング
の床や壁などでも使われるようになってきました。
【原料の違い】
タイルはその原料によって、陶器質、せっ器質、磁器質に分けられます。
また、表面のうわぐすりの有無によって、施釉タイルと無釉タイルに分けられます。
施釉タイルには薄いケイ酸塩ガラスの透明釉、つやのある光沢釉、不透明で有色素地を
白く見せる乳濁釉などがあります。
【陶器質タイル】
陶土や石灰などの原料を1,000〜1,200℃で焼成したものです。
寸法精度がよく、美しい色やデザインを施しているタイルによくみられます。
叩くと鈍い音がし、やや吸水性があります。
【せっ器質タイル】
粘土や長石などを1,200℃前後で焼成したものです。
磁器質に比べて、やや吸水性があります。
【磁器質タイル】
石英や長石などを1,200〜1,300℃で焼成したものです。
叩くと金属音がし、吸水性はほとんどありません。
耐凍害性、耐磨耗性に非常に優れています。
【適した機能性を】
豊富な色やデザインで悩むだけでなく性能面も考えて、使われる場所に適したタイルを選ぶ
ようにしましょう。
特に床材として選ぶ場合は、お子さんやお年寄りの方が転んでしまわないよう滑り止めの
加工を施した滑りにくいタイルを選ぶようにしましょう。
また、タイル特有の冷たい感触を抑え、足ざわりが暖かいタイルもあります。
機能性やデザイン性の高い製品がでてきたことにより、従来の水まわりだけでの使用でなく
屋内の内装材として使われることも多くなってきました。
それぞれのタイルの性能、特徴を理解したうえで、内装材としてタイルを用いてみては
どうでしょうか。