内装タイル

【内装タイルの種類と特徴】

タイルのイメージ

タイルはお風呂場など水まわりの素材として広く使われており、最近では機能性の高い 商品もでてきています。 本来、タイルとは張り付けて使用する小片状の薄板の総称なのですが、一般的にタイルと いった場合は陶磁器タイルを指すことが多く、粘土や石英などで作られた外装や内装に 用いる素材のことになります。 洗剤や薬品にも強く耐摩耗性もあるため、掃除やお手入れといったメンテナンスも特に 気を使う必要もありません。 デザインも豊富にあり、最近ではキッチンやバスルームだけでなく、リビングやダイニング の床や壁などでも使われるようになってきました。

【原料の違い】

タイルはその原料によって、陶器質、せっ器質、磁器質に分けられます。 また、表面のうわぐすりの有無によって、施釉タイルと無釉タイルに分けられます。 施釉タイルには薄いケイ酸塩ガラスの透明釉、つやのある光沢釉、不透明で有色素地を 白く見せる乳濁釉などがあります。

【陶器質タイル】

土もの、土壁と呼ばれるものは、主に数奇屋建築や茶室などでよく見られます。 京都にはたくさんの色土が産出することから京壁とも呼ばれ、上塗りの土によって聚楽壁、 錆壁などの種類があります。 クロスに比べると手間、工期が非常にかかりますので、土壁風の柄のビニールクロスで代用 する方も多いようです。

【せっ器質タイル】

粘土や長石などを1,200℃前後で焼成したものです。 磁器質に比べて、やや吸水性があります。

【磁器質タイル】

石英や長石などを1,200~1,300℃で焼成したものです。 叩くと金属音がし、吸水性はほとんどありません。 耐凍害性、耐磨耗性に非常に優れています。

【適した機能性を】

豊富な色やデザインで悩むだけでなく性能面も考えて、使われる場所に適したタイルを選ぶ ようにしましょう。 特に床材として選ぶ場合は、お子さんやお年寄りの方が転んでしまわないよう滑り止めの 加工を施した滑りにくいタイルを選ぶようにしましょう。 また、タイル特有の冷たい感触を抑え、足ざわりが暖かいタイルもあります。 機能性やデザイン性の高い製品がでてきたことにより、従来の水まわりだけでの使用でなく 屋内の内装材として使われることも多くなってきました。 それぞれのタイルの性能、特徴を理解したうえで、内装材としてタイルを用いてみては どうでしょうか。